チリのイースター島、モアイ像の守り人?

小さな頃何かの漫画で読んだ記憶がある場所、イースター島。学生の頃行きたいと思ったが、
そのあまりにも遥か遠い距離、旅費の高さに断念した夢の島。
憧れの島には約40年の月日を経て写真家としてやっとたどり着けました。
島に着くと車を借りてモアイ像に会うために飛んでいきました。
もしかしたら神様が撮影の腕を磨いてから来なさいとじらしたのかも。
憧れの絶景をこうして残せる自分に成長してから行ったことに今は感謝しています。

もう誰もいなくなったモアイ像の前で妻と2人で撮影していると人影が歩いて来ました。
ここは私の家だ、あなたたちは何をしている?スペイン語で突然尋ねられ驚きました。
しどろもどろのスペイン語で返していると、日本人か?
と、英語で話しかけてくれるようになりやっと会話が成り立ちました。
どうもすぐ近くに住んでいて、変な観光客が来たと思って近寄って来た様子でした。
私たちは何度も出て行って欲しいと言われたのですが、日本からはるばるこのモアイに会うために来たので
少しだけいたいことを主張していると諦めて帰っていきました。

翌日の昼間に再度同じところに行くと、確かにモアイ像まで歩いて2,3分のところに家があり、
昨日の彼らしき人が観光客と話をしていました。
詳細は未だ不明ですが、原住民の人が変な人が寄り付かないように守っているではないかと思っています。
それほどアフ(祭壇)の上に並び立つモアイ像は無防備な状態でした。

モアイ像は島中あちこちに点在しているのですが、基本的に海岸沿いにありました。
ただ倒れているもの、風化して原型がほとんどわからないようなもの、目がはいっているものなど様々でした。
私たちは1週間かけていろいろな場所のモアイ像を朝から夜まで回って撮影してきました。
モアイ像の製造工場といわれているラノ・ララク以外は自由な時間に訪れることができます。
絶海の孤島イースター島は日露戦争後にチリが日本に購入しないかと打診した話があります。
もしここが日本になっていたら今頃はモアイに近づけないように柵ができ、
入場するのも時間制限があり、自然のど真ん中にはなかったことでしょう。

★もしあなたが行くのなら・・・
絶海の孤島なので当たり前ですが、食料品の物価が高いです。
食べ物はいろいろと自分で用意していくことをお薦めします。

★道中与太話
チリのサンティアゴからイースター島へ飛び立つ飛行機があまりにも立派だったので
不思議に思い聞いて見たところ、距離が離れているため万一天候が悪くて
島に降りられなくなったらそのまま戻ったり他の違う島まで飛ばないといけないからだとか。